皆様こんにちは、こんばんは。
今日は地震や台風などの災害にうまく備えるにはどうすればいいかという内容です。
地震や台風による停電・断水・物流のストップは、私たちの日常を一瞬で奪います。平常時は24時間いつでも電気・ガス・水道が使え、コンビニやスーパーでなんでも買える便利な世界で暮らしていますが、これらのインフラが突然使えなくなると、私たちの生活基盤は思いのほか脆いものです。
「まさか自分が…」と思っていた人ほど、備えが遅れて後悔するケースが多いのが現実です。過去の災害被災者の声を聞くと「もっと真剣に考えておけば」という後悔の言葉が多く聞かれます。
この記事では2025年最新の防災トレンドを踏まえ、命を守るための本当に必要な防災グッズをチェックリスト形式で解説します。災害時に「あれを準備しておけば良かった」と後悔しないよう、今すぐできる防災対策を一緒に考えていきましょう。
目次
なぜ今、防災グッズの見直しが必要なのか?
地震・台風・豪雨…増える災害リスク
近年は全国各地で大型地震や線状降水帯による豪雨が頻発。2023年の能登半島地震、2019年の台風19号による広域浸水、2018年の西日本豪雨など、甚大な被害をもたらす災害が立て続けに発生しています。気象庁の統計によれば、過去10年間で震度5弱以上の地震は年平均14.5回発生しており、気候変動の影響で豪雨災害の発生頻度も1980年代と比較して約1.4倍に増加しています。
2025年以降も「南海トラフ地震」や「首都直下型地震」への備えが強く叫ばれています。政府の地震調査研究推進本部によれば、南海トラフ地震は30年以内に70~80%の確率で発生すると予測されており、首都直下型地震も30年以内に70%程度の発生確率とされています。どちらも発生した場合の経済的損失は数十兆円規模と試算されており、個人レベルでの備えが不可欠です。
停電時の「想像以上の不便さ」
電気が止まるだけで冷蔵庫・照明・通信・調理などすべてが使えなくなります。スマートフォンの充電が切れれば情報源も失われ、エレベーターも動かず、電子錠のマンションでは出入りにも支障が出ます。夏場ならエアコンが使えず熱中症リスクが高まり、冬場は暖房が使えずに体温維持が困難になります。
夜間の停電=情報も光も遮断されることを意味します。2018年の北海道胆振東部地震では道内全域が停電するブラックアウトが発生し、多くの人が真っ暗闇の中で不安な一晩を過ごしました。停電が長期化すれば食料品の保存も難しくなり、特に都市部では水道も電気がなければ上層階に水が届かなくなるケースもあります。
防災グッズも日々進化している
今は昔ながらの「水とカンパン」だけでは足りません。災害時にも快適に過ごせる工夫が詰まった商品が数多く登場しています。
2025年現在は、軽量・コンパクト・多機能な防災用品が続々登場しています。例えば、単なる懐中電灯ではなく、スマホ充電機能付き・ラジオ付き・SOSアラーム付きなど多機能なものが主流になっています。非常食も美味しさを追求した高品質なものや、アレルギー対応食品、介護食など多様なニーズに応える商品が増えています。さらに、災害時でも最低限の衛生環境を保てる携帯トイレやボディケア用品なども進化しており、「我慢する」防災から「快適に過ごす」防災へとシフトしています。
必ず用意しておきたい基本の防災グッズ【チェックリスト付き】
まずはこれがないと始まらない、災害時に生き延びるための最低限のセットです。国の防災ガイドラインでも推奨されている基本アイテムですので、最優先で揃えましょう。できれば家族全員分を3日間以上しのげる量を目安に準備することが理想的です。災害発生直後は救援物資が届かないことを想定しておく必要があります。
| アイテム | 目安量 | 備考 | 
|---|---|---|
| 飲料水 | 1人1日3L×3日分 | ペットボトル常備を推奨。賞味期限は定期的にチェックし、ローリングストック法(日常的に消費しながら補充する方法)で管理するのがベスト。水は飲用だけでなく、調理や歯磨き、手洗いなど衛生面でも必須です。 | 
| 非常食 | 1日3食×3日分 | 缶詰・アルファ米・栄養バーなど。最近は温めなくても食べられる、または発熱剤付きの非常食が人気。特に子どもや高齢者がいる家庭では、普段から食べ慣れた食品を一部含めるのがおすすめです。特殊な調理器具がなくても食べられるものを選びましょう。 | 
| 懐中電灯 | 1つ | LED+予備電池必須。最新のLEDライトは明るさと省電力性に優れています。ヘッドライト型だと両手が使えて便利です。部屋ごとに1つずつ置いておくと停電時にも探さずに済みます。 | 
| モバイルバッテリー | 1~2台 | 充電済みにしておく。10,000mAh以上の大容量タイプがおすすめ。スマートフォンを平均2~3回フル充電できる容量があると安心です。太陽光充電タイプや手回し充電にも対応したものがあれば停電が長引いても安心です。 | 
| 簡易トイレ | 1日5回×3日分 | 1人あたり15枚程度。災害時はトイレ問題が深刻になります。凝固剤付きで臭いを抑えるタイプが使いやすいでしょう。既存のトイレに設置できるものや、プライバシー確保のための簡易テントとセットになった商品もあります。 | 
| ウェットティッシュ | 2〜3パック | 手洗い代わりになる。除菌タイプならさらに衛生的です。体を拭く大判タイプと、手指用の小さいタイプの両方があると便利。災害時は水が貴重なため、これらで体や食器を拭くことで節水になります。 | 
| ラジオ | 1台 | 手回し+ソーラーが便利。AMとFMの両方が受信できるもの。スマートフォンが使えなくなった際の重要な情報源になります。最新の防災ラジオは気象庁の緊急警報放送に対応し、自動で電源が入るものもあります。 | 
停電時に役立つ!あると便利な防災アイテム
手回しラジオ・ソーラーライト
「情報を得る」「光を確保する」という観点から、停電時には必須です。災害時には正確な情報がなによりも重要で、デマや誤情報に惑わされず適切な行動をとるためにもラジオは欠かせません。東日本大震災では多くの被災者がラジオから得られる情報に助けられました。
電池が切れても使える自家発電式が非常に安心。手回し発電機能付きのラジオは1分間の手回しで約10~20分間のラジオ受信や照明が可能です。最新型では、手回しだけでなくソーラーパネル付き、USB充電対応、スマートフォン充電機能付きなど多機能なモデルが主流。懐中電灯機能だけでなく、部屋全体を照らせるランタンモードが付いたものも便利です。
発熱剤・カセットコンロ
冷たい食事が続くと体調不良のもと。災害時のストレスと相まって免疫力低下につながりかねません。温かい食事は単なる栄養補給以上の心理的な安心感をもたらします。
お湯を沸かせるだけで温かさと安心感が段違いです。最近の発熱剤は水を注ぐだけで約15分間熱を発するタイプが主流で、専用の非常食と組み合わせれば火や電気がなくても温かい食事が可能です。カセットコンロは調理だけでなく、水の消毒や暖をとるためにも活用できます。屋外専用であることを忘れず、換気に十分注意して使用しましょう。ボンベは最低でも6本程度、家族が多い場合はそれ以上準備しておくと安心です。
冷却シート・ハンディファン
夏場の停電では熱中症リスクが跳ね上がります。エアコンなしの密閉空間では室温が40度近くまで上昇することも。2018年の西日本豪雨や2019年の台風15号の際には、停電による熱中症で救急搬送されるケースが相次ぎました。
「冷やす」「風を送る」機能を備えておくと体調管理がしやすくなります。冷却シートは首筋や脇の下など、太い血管が通る部分に貼ると効果的です。保冷剤も複数あると便利です。ハンディファンは手動式やUSB充電式、単3電池式など複数の電源対応タイプがあると安心。最新の多機能タイプでは、ミスト機能付きや首かけ式で両手が使えるタイプも登場しています。窓の開閉が難しい高層マンションでは特に熱中症対策は重要です。
家庭・個人の状況に合わせた防災準備
一人暮らしの人向け
スペースの都合上、「最小限かつ即応性のあるもの」を優先。一人暮らしの場合、災害時に頼れる人が近くにいない可能性が高いため、自力で持ち出せる重さと量に制限する必要があります。
リュックにまとめて玄関に置くのが理想です。荷物は両手が使える背負い式が基本で、重さは自分の体重の10%程度(50kgの人なら5kg前後)を目安にしましょう。単身者向けには、ワンタッチ式の簡易テントや、食器・調理器具・食料がセットになった防災キットなどがおすすめです。スマートフォンの予備バッテリーは必須アイテム。また、一般的な防災セットでは入っていないことが多い生理用品や常備薬なども忘れずに。不在時に被災した場合に備え、部屋の中でも複数箇所に防災グッズを分散させておくと安心です。
高齢者・子どもがいる家庭
服薬スケジュール、紙おむつ、粉ミルク、衛生用品など年齢に応じた準備が必要です。高齢者がいる家庭では、普段服用している薬の予備(最低1週間分)と、お薬手帳のコピーは必須。認知症の方がいる場合は、混乱を最小限に抑えるための本人が慣れ親しんだアイテム(写真や小物など)も有効です。また、介護食や柔らかい食品も準備しておきましょう。
子育て世帯では、年齢に応じた準備が必要です。乳児がいる家庭では粉ミルク(液体ミルクなら水不要で便利)、哺乳瓶、おむつ(1日あたり6~8枚×日数分)、おしりふき、着替え、お気に入りのぬいぐるみなどを。幼児・小学生がいる家庭では、子どもの好きなお菓子や遊び道具も少量あると精神的な安定につながります。子どもの成長に合わせて定期的に内容を見直すことも大切です。
ペットがいる場合
フード・水・トイレシート・キャリーバッグなどの備蓄を。ペットも家族の一員、災害時にもペットと共に避難することを前提に準備しましょう。東日本大震災では、ペットを置いて避難せざるを得なかった飼い主の精神的ダメージが大きかったという報告があります。
避難所によってはペット不可の可能性もあるため要確認。事前に自治体のホームページなどでペット同伴可能な避難所をチェックしておきましょう。ペット用の防災グッズとしては、5日分程度のフードと水、普段使っている薬、トイレ用品、リード、ケージやキャリーバッグが基本です。また、迷子札やマイクロチップなど身元確認手段も重要です。混乱時に逃げ出してしまうことも想定し、ペットの写真(特徴がわかるもの)も用意しておくと、探す際に役立ちます。
非常用バッグの中身を見直そう
避難所生活を想定した中身
リュック1つで3日間しのげる内容が理想。避難所は基本的にプライバシーが限られ、快適さも家庭とは比較になりません。そのような環境でも最低限の生活の質を保つためのアイテム選びが重要です。
軽食、貴重品、保険証コピー、タオル、ビニール袋などをコンパクトにまとめましょう。これらに加えて、避難所生活では特に重宝するのが、アイマスク・耳栓(睡眠の質確保)、携帯スリッパ(共同トイレ使用時に便利)、使い捨てカイロ(防寒・湿布代わり)、マスク(プライバシー確保・感染症対策)、折りたたみレジャーシート(床に直接座らずに済む)などです。衣類は季節に関わらず長袖・長ズボンがおすすめ。避難所では冷房が強かったり、プライバシー確保のためにも肌の露出が少ない服装が安心です。
収納の工夫
圧縮袋や小分けポーチを活用することで、体積を1/2以下に抑えることも可能です。衣類や毛布などの嵩張るものは圧縮袋に入れて空気を抜くと大幅にスペースが節約できます。防水性のジッパー付き袋(いわゆるジップロック)は様々なサイズのものを準備しておくと、小物の分類整理や貴重品の防水対策にも役立ちます。
また、カテゴリーごとにポーチを分けると取り出しやすくなります。例えば、「衛生用品ポーチ」「応急手当ポーチ」「食品ポーチ」など。透明や半透明のポーチを使えば中身が一目でわかるので便利です。さらに、非常用バッグの中には「取り出し順序」を考えた収納を。まず必要になるものを上部に、後から使うものを下部に入れておくと非常時にスムーズに対応できます。
100均で揃う防災アイテム
- LEDランタン:明るさは本格的な防災用品に劣りますが、複数配置すれば十分実用的
- 非常用ホイッスル:プラスチック製でも十分な音量があり、救助を求める際に効果的
- アルミブランケット:薄くて軽いながらも高い保温効果、防寒・防風・日よけに多用途
- 折りたたみポリタンク:水の運搬や備蓄に便利、使わない時は折りたためて場所を取らない
- 養生テープ:窓ガラスの飛散防止、破損した物の応急修理、目印付けなど多目的に使える
- 軍手:ガラスや瓦礫を扱う際の手の保護、冬場の防寒対策にも使える
- 使い捨てカイロ:寒さ対策だけでなく、温湿布代わりに痛みの緩和にも
- ラップフィルム:食器に巻いて使えば洗い物が減り、応急手当の際の保護にも
- ビニール袋(各サイズ):ゴミ袋、防水カバー、簡易トイレなど使い道無限大
- 歯ブラシ・歯磨き粉:避難生活が長引いても口腔衛生を保ち感染症リスクを下げる
100円で命を守れる時代、侮れません。高額な防災グッズにこだわらなくても、これらの組み合わせで十分な備えになります。季節ごとに見直し、必要に応じて入れ替えも大切です。また、100均アイテムは家族全員分を揃えやすいコスト面のメリットもあります。
まとめ|備えは「安心」と「命」を守る
「備えあれば憂いなし」は本当です。過去の災害で被災された方々の多くが「もっと準備しておけば」と語っています。特に発災直後の72時間(3日間)が生死を分ける「黄金の72時間」と呼ばれ、この間は自助・共助が重要になります。
数千円〜1万円で家族の命を守れるなら、安い投資といえます。防災グッズの準備には決して「完璧」はありません。今日からでも一つずつ準備を始め、定期的に内容を見直していくことが大切です。最低限の備えがあることで、災害時のパニックを軽減し、冷静な判断ができるようになります。
今できることから1つずつ、防災を"自分ごと"にしていきましょう。「自分は大丈夫」という根拠のない自信が最も危険です。災害はいつ誰にでも起こりうるものだという認識を持ち、「もしも」の時に後悔しないよう、今日から準備を始めませんか?
家族や大切な人との話し合いのきっかけに、この記事が役立てば幸いです!
また次回の記事でお会いしましょう!
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