【給油のタイミングで損してる?】ガソリンは朝に入れるとお得な理由
普段あまり意識しない「給油の時間帯」ですが、実は朝に入れるとちょっとだけお得になることをご存じですか?
この記事では、ガソリンの性質や気温との関係をもとに、なぜ「朝の給油」がすすめられるのかを徹底解説します。
目次
🔍 なぜ朝の給油が得なのか?
🌡 ガソリンは温度によって膨張する
ガソリンは液体なので、気温が高くなると膨張し、逆に気温が低いと収縮します。
例えば、同じ1リットルのガソリンでも、冷えた状態なら密度が高く、より多くのエネルギー(重さ)を含んでいることになります。
つまり、同じ金額でも「より中身の詰まったガソリン」を入れられる可能性があるというわけです。
📊 ガソリンの体膨張率とは?
ガソリンの体膨張率は約0.00135(1.35×10⁻³)という値を持ちます。
これは「温度が1℃上昇するごとに、体積が元の0.135%増加する」ことを意味します。
体積の増加量は、「元の体積×温度差×体膨張率」で計算できます。
🧮 具体的な計算例
例えば、冬10℃の気温で50リットルのガソリンが、夏30℃の気温で何リットルになるかを計算してみましょう:
0.00135 × 50リットル × (30℃-10℃) = 1.35リットル
なんと、ペットボトル2本分以上に相当する1.35リットルも膨張し、温度上昇後は51.35リットルになるのです!
⛽ ガソリンスタンドの地下タンクの秘密
ガソリンスタンドの地下タンクも、時間帯によって多少の温度変化があります。特に夏場は、午後〜夕方にかけてタンク内の温度も上昇しやすく、その分ガソリンが膨張している可能性があります。
一般的なガソリンスタンドでは、10キロリットルタンクが5本程度地下に埋設されており、これらは地中約1.5〜2メートルの深さに設置されています。
逆に、朝は地中温度も比較的安定しており、膨張の影響が少ないとされています。地下タンクは外気温の影響を受けにくいものの、完全に断熱されているわけではないため、季節や時間帯による温度変化は存在します。
📊 実際どれくらい差が出るの?
🌡 気温差による影響
| 気温差 | 密度変化(概算) | 40L給油時の差 | 金額換算(150円/L) | 
|---|---|---|---|
| 10℃ | 約1.35% | 約0.54L(540ml) | 約81円 | 
| 20℃ | 約2.7% | 約1.08L(1080ml) | 約162円 | 
| 30℃ | 約4.05% | 約1.62L(1620ml) | 約243円 | 
540mlと言うとペットボトル1本分ほど。
毎回は微々たる差でも、月4回、年50回給油すれば最大27〜81L近い差になる可能性も!
🏷 年間での節約効果
仮に年間50回給油し、1回あたり40L入れる場合:
- 10℃の気温差:年間約27L分得=約4,050円の節約
- 20℃の気温差:年間約54L分得=約8,100円の節約
- 30℃の気温差:年間約81L分得=約12,150円の節約
これは決して無視できない金額ですね!
🏗 ガソリンスタンドの地下タンクの構造
🔧 地下タンクの仕組み
現代のガソリンスタンドでは、二重殻構造(内殻:スチール・外殻:FRP)の地下タンクが主流です。これは漏洩防止と耐震性を向上させるためです。
タンクは地下1.5〜2メートルの深さに埋設され、周囲を砂やコンクリートで覆われているため、外気温の影響は地上よりも緩やかになります。
🌡 温度変化のメカニズム
しかし、完全に断熱されているわけではありません:
- 地中温度の季節変化:夏場は地中温度も上昇
- 給油配管の影響:地上の配管部分から熱が伝わる
- タンク材質の影響:スチールタンクは熱伝導率が高い

📏 法的規制と安全性
2010年に公布された消防法では、設置から40年以上経過した地下タンクについて改修工事が義務化されました。
さらに、設置から50年以上経過したタンクには、以下の対策が義務付けられています:
- FRP内面ライニング工事
- 電気防食工事
- 高精度油面計の設置
⚠️ 意味がないケースもあるので注意!
🚫 効果が薄い場合
- 最新の断熱構造タンク:温度変化が最小限に抑えられている
- 24時間営業のセルフスタンド:常時温度管理されている場合
- 価格変動の方が影響大:週末に10円/L高騰する場合など
- 地下水位の高い地域:地下水が温度を安定させる
- 都市部の地下街近く:周辺の熱源が多い
🎯 効果的な時期・場所
逆に、朝の給油が特に効果的なのは:
- 夏場の猛暑日:気温差が最大になる
- 郊外のスタンド:断熱設備が古い場合
- 小規模なスタンド:回転率が低く、タンク内のガソリンが長時間滞留
そのため、「朝だから絶対お得!」とは限らず、あくまで"知っておくと得する小ネタ"として活用しましょう。
💡 お得に給油するテクニック8選
📅 タイミングを狙う
- 火曜・水曜の価格が安い傾向(週明け値下げ)
- 朝の時間帯(6〜9時)を狙う
- 週末直前や連休前の給油は避ける
- 月末・月初は価格変動が大きい
💳 支払い方法を工夫
- セルフスタンドを活用(人件費分安い)
- ポイント還元のあるアプリ・クレカで支払い
- 石油会社系カードで追加割引
- 価格比較サイト「gogo.gs」で地域最安値チェック
🎯 その他の節約術
給油量を調整する:満タンにせず、こまめに給油することで車重を軽くし、燃費を向上させる方法もあります。
ただし、これは給油の手間とのバランスを考慮して判断しましょう。
🔬 科学的根拠と実証データ
📖 学術的な裏付け
ガソリンの体膨張率は、危険物取扱者の国家試験でも出題される基本的な物理現象です。
工業高校の物理授業でも、「物体は温度が上がると膨らんで体積が膨張する」という原理として教えられており、ガソリンは特に膨張率の高い液体として知られています。
⚗ 化学的な性質
ガソリンは炭化水素の混合物で、分子間の結合が比較的弱いため、温度変化による体積変化が大きくなります。
これは水(体膨張率:約0.0002)と比較すると、約6.7倍も膨張しやすいことを意味します。
🏭 石油業界での対応
石油業界では、この温度による体積変化を考慮し、標準温度(15℃)での体積に換算して取引することが一般的です。
これにより、季節や地域による温度差があっても、公正な取引が可能になっています。
🌍 海外での事例
🇺🇸 アメリカでの対応
アメリカでは、一部の州で「温度補正給油システム」が導入されています。これは、給油時の温度を測定し、標準温度での体積に自動換算するシステムです。
🇨🇦 カナダの寒冷地対策
カナダの寒冷地では、冬場の給油で得られる「実質的な燃料量」を消費者に明示するスタンドも存在します。
🇯🇵 日本での今後
日本でも、消費者保護の観点から、温度補正システムの導入が検討される可能性があります。
📝 まとめ
「朝の給油がお得」と言われる理由は、ガソリンが温度によって膨張・収縮する性質にあります。
特に、ガソリンの体膨張率0.00135という数値は、気温差10℃で約1.35%の体積変化を生むため、年間を通じて考えると決して無視できない金額差になります。
ただし、すべてのガソリンスタンドで同じ効果が得られるわけではないことも理解しておきましょう。最新の断熱タンクや温度管理システムを導入している施設では、効果が限定的な場合もあります。
日々の給油では大きな差にならなくても、少しの知識と工夫でじわじわ差が出るのがこのテクニックの魅力。他の節約術と組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。
ぜひ次回の給油から、「朝の静かなスタンド」での給油を試してみてくださいね!
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