【実は逆効果?】間違った冷房の使い方|電気代が高くなる理由とは
暑い季節が続くと、エアコン(冷房)は欠かせない存在になりますよね。
でも、「節電のつもりが逆効果!」というケース、意外と多いんです。
この記事では、電気代をムダに増やしてしまう冷房のNGな使い方と、正しい節電テクニックを詳しく紹介します。
目次
よくある「間違った冷房の使い方」5選
| NG行動 | なぜダメ? | どのくらい損? |
|---|---|---|
| 設定温度を28℃以上に固定 | 湿度が高くジメジメ。冷房効率も下がり、体感温度が下がらない | 湿度が60%以上になり、体感温度が2-3℃高く感じる |
| こまめに電源オン・オフ | 起動時に一番電力を消費するので、頻繁な切り替えは逆に電気代UP | 30分外出なら約35円高くなる場合も |
| 風量を「弱」に固定 | 冷房が部屋全体に届かず、余計に稼働時間が増える | 「自動」より約30%多い電力を消費 |
| 窓やドアを開けたまま | 外気が入り、冷房の効きが悪化し、ムダな電力を消費 | 電気代が最大40%アップする場合も |
| フィルター掃除をしていない | 目詰まりで空気の流れが悪くなり、冷却効率が低下 | 年間で約1,800円のムダな電気代 |
なぜこんなに電気代が高くなるの?冷房の仕組みを解説
まず、エアコンがなぜ電気を大量に消費するのかを理解しましょう。
エアコンは「室内と室外の温度差」を作るために働きます。この温度差が大きいほど、エアコンは懸命に働き、電気を多く消費するんです。つまり、外気温が35℃の日に室内を20℃にしようとすると、25℃にするより圧倒的に電気代が高くなるわけですね。
また、エアコンには「起動時パワー」という現象があります。これは、電源を入れた瞬間から設定温度に達するまでの間が最も電力を消費する時間帯のこと。一度設定温度に達すれば、その温度を維持するのは比較的少ない電力で済むんです。
正しい冷房の使い方|節電と快適の両立法
では、どう使えばよいのでしょうか?ポイントはこちらです。
- 設定温度は25〜27℃がベスト(経済産業省の資料による)
- サーキュレーターと併用で空気を循環!
- 風量は最初は「強」、のちに「自動」が◎
- 日中はカーテン・ブラインドで日差しを遮る
- フィルターは2週間に1回掃除
設定温度の科学的根拠
経済産業省の資源エネルギー庁によると、冷房の設定温度を27℃から1℃上げるだけで約10%の省エネ効果があることが実証されています。
一方で、環境省のクールビズ推奨では「室温28℃」としていますが、これはエアコンの設定温度ではなく、室内の実際の温度を指しています。つまり、エアコンの設定は25〜27℃にして、室温が28℃になるよう調整するのが正解なんです。
風量設定の意外な真実
ダイキン工業の実験では驚くべき結果が出ています。風量「弱」にすると「自動」より約30%も多くの電力を消費することが判明したのです。
これは、風量が弱いと冷たい空気が部屋全体に行き渡らず、エアコンがいつまでも「まだ涼しくない」と判断して働き続けるためです。最初は「強」で一気に冷やし、その後「自動」に切り替えるのが最も効率的な使い方といえます。
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電気代が上がるのは「つけたり消したり」のせい?
多くの人が誤解しているのが、エアコンの消費電力の大半は「起動時」に集中するという点です。
東京電力によれば、エアコンは運転開始時に最大電力を使い、一定温度になると消費電力は抑えられるとのこと。
つまり、「こまめに消す」よりも、つけっぱなしのほうが電気代が安くなる場合もあるのです。
「つけっぱなし」の真実を徹底検証
ダイキン工業が行った実証実験では、興味深い結果が出ています。
【夏の実験結果】
• 9時間の間に4時間外出する場合
• つけっぱなし:153.9円
• こまめにオン・オフ:118.8円
• つけっぱなしの方が35.1円高い
【30分程度の外出の場合】
• つけっぱなしの方が安くなる
• 短時間の外出なら電源を切らない方がお得
つまり、外出時間が30分以内なら「つけっぱなし」、それ以上なら「オフ」にするのが最も経済的というわけです。
起動時の電力消費を数値で見てみよう
エネチェンジの実験によると、エアコンを起動してから安定するまでの消費電力は以下の通りです:
- 起動直後:約600W
- 30分後:約200W
- 安定時:約100〜150W
この数値を見れば、なぜ「つけたり消したり」が電気代を押し上げるのかがよく分かりますね。
知らないと損!フィルター掃除の重要性
フィルターの掃除を怠ると、想像以上に電気代がアップします。
フィルターが汚れると起こること:
- 空気の流れが最大30%も悪化
- 冷房効率が15〜20%低下
- 年間で約1,800円の電気代増加
- エアコン本体の寿命も短くなる
正しいフィルター掃除の頻度:
• 使用頻度が高い時期:2週間に1回
• あまり使わない時期:1か月に1回
• ペットがいる家庭:1週間に1回
冷房節約のチェックリスト
あなたの使い方、大丈夫?
- ✅ フィルター掃除、忘れてない?
- ✅ サーキュレーター使ってる?
- ✅ 設定温度は27℃前後?
- ✅ 起動→即オフ、繰り返してない?
- ✅ 日差しカットしてる?
- ✅ 外出時間が30分以上なら電源オフしてる?
- ✅ 風量は「自動」に設定してる?
- ✅ 室外機の周りに物を置いてない?
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意外と知らない!室外機のメンテナンス
室内機のフィルターは掃除しても、室外機のメンテナンスを忘れている人が多いんです。
室外機のメンテナンスポイント:
- 周囲20cm以上のスペースを確保(熱がこもらないように)
- 直射日光を避ける(すだれやカバーで日陰を作る)
- 落ち葉やゴミを取り除く
- 室外機の上に物を置かない
室外機が直射日光にさらされると、外気温より10℃以上高くなることもあります。これにより、冷房効率が大幅に低下し、電気代が20〜30%アップしてしまうのです。
時間帯別の賢い使い方
電気代は時間帯によって変わる場合があります。特に電力会社の時間帯別料金プランを契約している場合は、以下を意識しましょう。
【一般的な電気料金が高い時間帯】
• 13時〜16時(昼間のピーク時)
• 17時〜23時(夕方〜夜のピーク時)
【節約テクニック】
• 料金が安い早朝に予冷する
• 昼間は設定温度を1℃上げる
• 夜間電力を活用して朝方まで快適に
除湿機能との使い分け
「冷房と除湿、どっちが安いの?」という疑問をよく聞きますが、実は状況によって変わるんです。
冷房がお得な場合:
• 気温が高い日(30℃以上)
• とにかく温度を下げたい時
除湿がお得な場合:
• 気温はそれほど高くないが湿度が高い日
• 梅雨時期のジメジメ対策
• 体感温度を下げつつ電気代を抑えたい時
湿度が10%下がると、体感温度は約1℃下がるといわれています。つまり、気温28℃・湿度70%の部屋と、気温29℃・湿度50%の部屋では、後者の方が涼しく感じるのです。
実際に節電に成功した声
「28℃固定にしてた時より、26℃でサーキュレーター併用のほうが体感温度が低く、電気代も1,800円ほど安くなった」
(30代 男性・都内在住)
「こまめに消すのはダメと知り、つけっぱなし+カーテン閉めを試したら快適だったし、思ったより安く済んだ」
(20代 女性・一人暮らし)
「フィルター掃除を2週間に1回するようになってから、冷えが早くなって月2,000円電気代が下がった。もっと早くやればよかった」
(40代 女性・4人家族)
季節の変わり目の注意点
春から夏、夏から秋への変わり目は、エアコンの使い方に特に注意が必要です。
【5月〜6月の使い方】
• 急に暑くなった日も設定温度は27℃前後をキープ
• 除湿機能を積極活用
• 窓を開けての自然換気と併用
【9月〜10月の使い方】
• 日中だけ冷房、夜は停止
• 扇風機との併用で乗り切る
• 電気代が最も安くなる時期を活用
エアコン以外でできる室温対策
エアコンに頼りきりにならず、他の方法と組み合わせることで更なる節電が可能です。
【すぐできる対策】
【少し投資する対策】
- 断熱フィルム:窓に貼るだけで室温上昇を抑制
- すだれ・オーニング:外からの熱をシャットアウト
- 屋根の遮熱塗装:根本的な暑さ対策
まとめ|「涼しくて安い」が実現できる冷房術
我慢=節電ではありません!
冷房のコツを押さえれば、快適さを保ちながら電気代を節約できます。
今日から実践できる節電ポイント:
- ▶ 設定温度は25〜27℃、室温28℃を目指す
- ▶ 30分以内の外出なら「つけっぱなし」
- ▶ 風量は「自動」で効率的に
- ▶ フィルター掃除は2週間に1回
- ▶ サーキュレーターで空気を循環
- ▶ 室外機の周りをスッキリと
- ▶ 遮熱対策で根本的な暑さをカット
これらの方法を組み合わせれば、月額2,000〜3,000円の電気代削減も十分可能です。無理な我慢をせず、賢い使い方で快適な夏を過ごしましょう!
最後に、冷房効率を最大限に高める便利グッズをもう一度チェック👇
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